適応障害でも住宅ローンを通すためのステップと注意点
はじめに:適応障害と住宅ローンの関係
適応障害などの精神的なハードルを抱えながら住宅購入を目指す方にとって、ローン審査は大きな関心事です。特に、休職歴や転職歴がある場合、収入や就業履歴が不安要素となりがちです。
適応障害で休職経験もあるけど住宅ローンって通るの?
私も2024年にマンションを購入しましたが、適応障害やそれによる休職を経験していたので住宅ローン、ひいては団体信用生命保険に通るかが非常に不安でした。
この記事では、適応障害を持つ方が住宅ローンの審査に通るためのポイントと、実際にローンを通す際の対策について詳しく解説していきます。
住宅ローン審査で重視される3つの要素
住宅ローン審査でよく見られるポイントは次の3つです。
- 信用情報
- 安定した収入と勤務情報
- 過去の借入履歴
信用情報(信用スコア)
金融機関は、過去の借り入れや返済履歴を基に信用スコアを確認します。延滞歴や多額の借入がある場合、審査に影響が出る可能性があります。定期的な支払いを守っていることが重要です。
自身の信用情報は自分自身の情報であれば情報開示請求制度を利用して確認することができます。
CICのサイトを参考に気になる方は申請してみるのがいいでしょう。
安定した収入と勤務状況
収入の安定性は審査で特に重視されます。たとえば、正社員として長期勤務している場合、パートや契約社員よりも高評価を受けやすくなります。適応障害による休職後の復帰が順調であれば、働き続けることが可能であると示せるので安心材料となります。
私の場合は、転職して半年での住宅購入となりましたが、無事にローンが下りています。直近で転職した方は可能であれば1年経っていることが望ましいですが、そうでなくても住宅ローンが通る可能性はありますので、ご安心ください!
過去の借り入れ履歴
過去に借り入れがある場合でも、遅滞なく返済していることが大切です。クレジットカードの支払いも審査で確認されるため、延滞しないように注意しましょう。
適応障害が審査に与える影響
適応障害による影響が大きいのは、特に収入や勤続年数の評価です。休職を経た後で、すぐに転職した場合などは、勤務実績が短いため収入の安定性が疑われることがあります。また、適応障害に関する病歴や休職期間の情報が、金融機関によって審査項目に含まれる場合もあるため注意が必要です。
そもそも適応障害であることは住宅ローン審査時にバレるのか?
住宅ローン審査時に、精神科への通院歴があったり、適応障害であったりすることがバレる可能性は低いと考えられます。
しかしながら、万が一の際に保険金を請求する場合には、過去の病歴・通院歴を知られてしまいます。
つまり、審査時にはバレなくても、保険金を請求する場合には、バレて「告知義務違反」となり保険金が支払われなくなる可能性が高いということです。
隠すことは絶対にダメです!!
最悪、数千万の借金を背負うことになります。。。
住宅ローンを契約するときには、「団体信用生命保険」への加入が義務付けられているケースがほとんどです。
この団体信用生命保険というのが適応障害経験者にはネックとなります。
団体信用生命保険に加入する場合は、事前に契約者本人の健康状態を告知する必要があります。
適応障害は告知義務の対象となるケースが多く、そのため団信に通ることが難しくなってきます。
かといって、保険に加入したいからと、健康状態を偽ってしまう行為は告知義務違反といい、違反が保険会社にバレたときには保険金の支払対象外となるので注意が必要です。
休職や転職が審査に及ぼす影響を減らす方法
ここでは、適応障害を抱えながらも、住宅ローン審査を通すための具体的な対策を紹介します。
復職・転職後、一定期間を経てから申し込む
復職・転職後1年以上経過していると、金融機関にとって「安定した収入」とみなされる傾向があります。時間を置くことでローン審査を有利に進められる可能性が高まります。
自己資金を用意してリスクを軽減
借入額を物件価格の80%以下に抑えることも、ローン審査にプラスです。自己資金を増やすことで金融機関の負担が減り、審査が通りやすくなる場合もあります。
保証人の設定
ご家族や信頼できる方を保証人に立てることで、信用度が向上します。保証人がいると金融機関も安心して審査を進められるでしょう。
団信で病歴や休職歴を問われた際の対応方法
「現在は安定している」「環境を改善した」ことを強調する
適応障害を経験していると、絶対に住宅ローンに通らないかというとそうではありません!実際に私は通常の団信に通っています!
「適応障害による休職がありましたが、現在は治療を受けながらも安定して働いています」や「転職して環境改善に取り組みました」と簡潔に伝え、前向きにアピールしましょう。
また、最近の勤務実績を示しながら「長期的に働く意欲と能力がある」と説明することで印象が良くなります。
実際に住宅ローンが通った体験談と成功例
自己資金を多めに用意した場合
借入額を少なくすることで、金融機関が融資しやすい状況を作った例です。また、頭金を多めに支払うことで、借入額を減らし、ローン返済負担を軽減したケースも見られます。
物件価格に対して借入額を抑えたケース
物件価格の80%程度の借入に抑え、収入に対する返済比率を安定させることで、金融機関の信頼を得られた例です。
金融機関の選定
適応障害について特に気にしない金融機関を見つけることも、審査を通過するポイントです。不動産会社や住宅ローンアドバイザーに相談して、過去に審査が通った事例をもとに金融機関を選ぶことも考えられます。
私の実際に利用した金融機関や私の属性については、こちらのnoteに書いています。
本noteでは通過した金融機関はもちろん、借入額や金利条件、利用した不動産エージェント、そのサービスをあますところなく公開しております!
番外編:ワイド団信を利用する
心療内科や精神科への通院歴がある、適応障害と診断されている場合でも、ワイド団信なら加入できる可能性があります。
ワイド団信の特徴と加入のメリット
ワイド団信を利用するメリットは、通常の団信に比べて加入条件が柔軟であり、特に以下の点で審査に通りやすくなります
柔軟な審査基準
一般の団信では、健康診断書や診断書をもとに厳しい審査が行われますが、ワイド団信は審査基準が緩和されています。適応障害や軽度の精神疾患であれば、加入できるケースも多く、持病のある方でも加入しやすくなっています。
精神疾患や生活習慣病でもカバー可能
ワイド団信は、心疾患や糖尿病、高血圧などの持病を抱えている方に加えて、精神疾患がある方も受け入れる金融機関が増えています。従来の団信では難しかったケースでも、カバーできる点が安心材料です。
家族の安心
ワイド団信に加入すると、万が一返済者が病気や死亡で返済不能となった際にローン残高が保険でカバーされます。これにより、家族が住宅ローンの返済を背負うリスクを軽減できるため、将来的な安心を得ることが可能です。
ワイド団信のデメリットと注意点
もちろん、ワイド団信を利用するにはデメリットも理解しておくことが大切です。
保険料が割高になる
ワイド団信は、加入基準が通常の団信よりも緩いため、その分リスクが高いと判断され保険料が割高になります。多くの場合、通常の団信よりも金利が0.3〜0.5%ほど上乗せされることが一般的です。
対象となる金融機関が限られる
ワイド団信を提供する金融機関はまだ限られているため、選択肢が少ない可能性があります。利用できる金融機関が決まっていることが多いため、事前にどの金融機関でワイド団信が利用できるかを調べておく必要があります。
審査は通りやすくなりますが、費用が多くかかったり、そもそも取り扱い金融機関が少ないということですね。
ワイド団信以外にもフラット35を使うという手段もあります。
利用できるサポートと事前準備のポイント
適応障害があっても、専門的なサポートを受けることで住宅ローンのハードルを下げることが可能です。
不動産会社の住宅ローン相談
多くの不動産会社では、提携している住宅ローン担当者が在籍しており、審査が不安な方への相談を受けています。適応障害に理解のある担当者に出会うことで、適切なアドバイスを受けられるかもしれません。
私は頼れる不動産会社の方に適切にアドバイス頂いたことで、無事に住宅ローン、団信が通りました。利用した不動産会社についても後日ご紹介いたします。
住宅ローンアドバイザーの活用
適応障害について不安がある方には、住宅ローンアドバイザーのサービスを活用するのもおすすめです。健康面で不安がある方に向けたアドバイスや、具体的な金融機関の紹介などを受けられます。
専門サポートとしてのモゲチェック
モゲチェックの特徴は、住宅ローン審査の通過率を高精度で算出できる点です。
また、適応障害や他の健康問題で長期間の勤務履歴に不安がある方でも、金融機関ごとの基準に基づいたアドバイスを受けられます。
完全無料の住宅ローン一括比較!モゲチェックまとめ:適応障害でも住宅ローンは通る
適応障害を抱えていても、前向きな準備と工夫次第で住宅ローンを通すことは可能です。金融機関に信頼してもらうために、しっかりとした収入実績を示し、場合によっては保証人の協力を得ながら手続きを進めると安心です。適応障害を理由に夢を諦める必要はありません。住宅ローンは、希望をもってチャレンジすれば実現できるものです。
私が用意した書類や、どう書類に記載したのか?、どのエージェントを使ったのか、超具体的な体験談は以下のnoteに記載しています。
是非ご覧になってください!