キャリアブレイクと休職をとらえよう!TOEICとMOSで復職準備とキャリアアップを実現
休職中の時間をどう過ごすべきか悩んでいませんか?「休むだけではもったいない」「復職後に不安が残る」と感じている方もいるかもしれません。
しかし、休職はキャリアをリセットし、新しい一歩を踏み出す準備期間として活用できます。
私自身、休職期間中にTOEICとMOSの勉強に取り組みました。この勉強を通じてスキルを磨くだけでなく、復職に向けた生活リズムの構築やタスク管理能力の向上という形で、仕事復帰の準備も整えることができました。
この記事では、私がどのように勉強を進めたのか、そしてその結果どのように復職やキャリアアップに繋がったのかを詳しくお伝えします。休職期間を有効活用したいと考えている方に、少しでも参考になれば幸いです。
まずは休職を「キャリアブレイク」の期間だと前向きにとらえましょう!
キャリアブレイクとは?日本と欧州の違いから考える
キャリアブレイクとは、キャリアの途中で仕事を一時的に離れ、自分自身を見つめ直したり、新しい挑戦をするための期間を指します。
欧州では広く浸透しており、スキルアップやリフレッシュのために積極的に活用されていますが、日本ではまだ「休職」という言葉が主流で、病気や家庭の事情などのネガティブな理由で取得されることが多いのが現状です。
欧州におけるキャリアブレイクの特徴
欧州では、キャリアブレイクは「人生の充電期間」として前向きに活用されています。
たとえば、
- 長期旅行
- ボランティア活動
- 大学での再学習
など多様な目的で利用されています。また、オランダやベルギーなどでは休暇中の職場復帰が法的に保障されているケースもあり、安心して休むことができる環境が整っています。
日本での休職の現状
一方で、日本では休職といえば病気や出産、育児、介護などに限られる場合が多く、ポジティブな目的で取得することには文化的なハードルがあります。
また、制度が十分整備されていないため、職場復帰後の不安も大きいと言われています。
日本と欧州のキャリアブレイクの違いを比較
以下の比較表で、日本と欧州におけるキャリアブレイクの違いをまとめました。
項目 | 欧州のキャリアブレイク | 日本の休職 |
---|---|---|
目的 | スキルアップ、リフレッシュ、自己探求 | 病気療養、育児、介護などネガティブな理由が多い |
制度の充実度 | 法的に職場復帰が保障されていることが多い | 会社ごとの対応に依存 |
社会的認知 | 一般的で肯定的 | 制度はあるが、取得には心理的ハードルが高い |
経済的支援 | 手当や休暇中の保障が充実 | 制度は少なく、自身で計画が必要 |
キャリアブレイクは、日本においても少しずつ浸透してきており、リモートワークの普及やライフスタイルの多様化がその後押しをしています。
仕事から一時的に離れることをネガティブに捉えるのではなく、自分のキャリアを見直し、新しい可能性を見つけるためのポジティブな機会とする考え方が大切です。
次章では、私がキャリアブレイク期間中にTOEICとMOSの勉強を通じてどのようにスキルを磨き、復職準備を整えたのかを具体的にご紹介します。
私が選んだスキルアップ:TOEICとMOS
休職期間中、私の考えのベースにあったのは次の2点です。
- 復職後に役立つスキルを身につけること
- 勉強を通じて復職の練習をすること
そこで私が選んだのが、英語力を測る TOEIC と、パソコンスキルを証明する MOS(Microsoft Office Specialist) の勉強です。
TOEICを選んだ理由
TOEICを選んだ理由は以下です。
- 成果がスコアという形で数値化され、目に見える形で達成感を得られる
- 両学長の動画の中で「これからの時代に必要なスキルは英語、IT、会計の知識」と紹介されていた
- 同動画で「TOEIC900以上のスコアを保持している人は全体の2%未満」と知り武器になると思った
当時、私は大学まで英語を勉強した経験があったため、英語は比較的取り組みやすいと感じました。
一方、会計については復職後に簿記2級を取得する計画を立てていました。そのため、まずは英語を重点的に学び、特にTOEICを通じて英語力を高めることを目指しました。
TOEICの学習を通じて得たものは、英語力だけではありません。
リスニングやリーディングの問題を解くことで集中力が鍛えられ、時間内にタスクを終える練習にもなりました。これらは復職後の業務でも大いに役立っています。
すみません、その動画を貼ろうと思ったんですが、見つけられませんでした。
見つけたら後日貼っておきます。
MOSを選んだ理由
MOSを選んだのは、以下の理由からです。
- PCスキルを証明する資格の中で最も実用的で即戦力になりやすい
- PCスキルの客観的な指標になる
- 復職後や将来の転職活動でもアピールポイントになる
当初、情報処理技術者試験やITパスポートとも迷いましたが、より具体的なスキルを学べるMOSを選びました。
また、当時読んでいたブロガーの影響も大きかったです。その方は、「採用面接でPCスキルをアピールしても、どの程度のレベルか人事にはわからない。MOSのような客観的な指標があれば、企業側も安心して採用できる」と書いていました。
この考えに共感し、MOSの取得を決めました。
MOSの学習では、ExcelやWordの操作を実際に繰り返すことで、実務に直結するスキルを磨くことができました。特にExcelの関数やデータ分析機能を深く理解したことで、復職後の業務効率が大幅に向上しました。
(後日VBA Basicも取得しました)
TOEICとMOSを選んだ共通の理由
TOEICとMOSに共通していたのは、「成果が目に見えやすく、復職後や転職時に具体的なアピールポイントになる」という点です。
どちらもスキルを客観的に証明できる資格であり、達成感を得ながら勉強を進めることができました。さらに、学ぶ過程で復職に向けた生活リズムや集中力を鍛えることができた点も重要な成果でした。
次章では、具体的にこれらの資格をどのように勉強し、成果を出したのか、使用した教材や時間管理の工夫について詳しくご紹介します。
勉強を復職練習に活用する方法
休職中、最初に試したのは、メンタル不調者向けの「脱うつ 書くだけ30日ワーク」という書籍でした。
この本は生活リズムを整えたり、感情を記録するタスクが中心で、復職準備の第一歩として有効だと感じました。ただ、私は単調に感じてしまい、30日間やりきりましたが、少し物足りなさや飽きを感じていました。
そこで、「スキルアップ」と「復職練習」を兼ねられる活動として、TOEICとMOSの勉強を始めました。この勉強法が結果的に復職に向けた良い準備になりました。
その理由を以下に整理します。
- 勉強で生活リズムを整える
- タスク管理や集中力を鍛えられる
- 楽しみながら続ける工夫をした
勉強で生活リズムを整える
「復職後の生活をシミュレーションする」という意識を持ち、以下のようにスケジュールを組みました:
- 毎日同じ時間に学習する
- 午前10時からTOEICリスニングorリーディング練習を1~2時間。
- 午後2時からMOSの課題演習を1時間。
- 休憩を挟みつつ、規則正しいリズムを意識
- 仕事の合間のように、休憩時間も設定。
こうしたリズムを作ることで、復職後の働き方を自然と身体に馴染ませることができました。
- 仕事の合間のように、休憩時間も設定。
タスク管理や集中力を鍛える
TOEICやMOSの勉強を通じて、以下の力を養いました:
- タスクを効率的にこなす力
- TOEIC模試やMOSの模擬試験で、制限時間を設定して練習。
- 時間内で結果を出す習慣をつけることで、業務のペース感覚を取り戻せました。
- 進捗を記録して達成感を得る
- 学習内容を記録する手帳を活用し、終わった課題にチェックを入れることでモチベーションを維持。
この終わった課題にチェックを入れる方法は先述した書籍「メンタル不調者のための 脱うつ 書くだけ30日ワーク」でも取り組んでいたことです。
小さな成功体験の積み重ねが、自信回復の鍵でした!
楽しみながら続ける工夫
復職準備として勉強を取り入れた最大のポイントは、「楽しみながら続けられること」です。
- TOEICやMOSの勉強は達成感が見えやすい
- TOEICのスコアが上がるたびに、自分の成長を実感。
- MOSでは実際に使えるスキルが増え、仕事で活かせるイメージが湧きました。
- 興味を持てる活動を選ぶ大切さ
- 「脱うつ 書くだけ30日ワーク」は良い取り組みでしたが、私にはスキルアップの実感を得られるTOEICやMOSも合っていました。
やりがいを感じながら続けられる方法を選ぶことが大事だと実感しました!
具体的な勉強方法と使用した教材
休職期間中に取り組んだTOEICとMOSの勉強は、明確なスケジュールを立て、実践的な教材を活用することで効率的に進めました。それぞれの勉強方法と使用した教材について詳しくご紹介します。
TOEICの勉強法
使用教材
- 公式問題集
- 金フレ(TOEIC L&R TEST 金のフレーズ)
- 出る1000(TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問)
具体的な勉強方法
毎日1時間のリーディング&リスニング
- 公式問題集を使い、本番さながらの模試形式でリーディングとリスニングを交互に実施。解答後には必ず復習し、間違えた問題の原因を分析しました。ただ一気にリスニング全部やリーディング全部をやるのは大変だったので、今日はPart1と2の日、Part3の日、Part4の日など分割して勉強していました。
- リスニングではPart3,Part4は1.2倍速でシャドーイングを行いました。
単語力の強化
- 金フレと出る1000を活用し、頻出単語やフレーズを暗記。abceedというアプリも使い隙間時間に何度も繰り返しました。これにより、語彙力が大幅に向上しました。
- とにかく単語は周回することが大切です。分からなかった単語にチェックをつけ、次の周回からは分からなかった単語だけ見るようにしていきます。
- 文法は1周しかできませんでしたが、リーディング430点取ることができました。Part5を制すものがリーディングを制します。
- とにかくスピードをもって問題を解くことが重要になります。Part5と6をいかに正確に速く解くかがリーディング攻略の秘訣です。
TOEICの勉強方法についてはHaru Englishさんを参考にしていました。
皆さんもご参考ください!!
TOEICはスコアを上げることが目標でしたが、学習中に得た語彙やリスニング力が、実際の仕事でも役立っています。
MOSの勉強法
使用教材
- MOS Excel 365&2019 Expert 対策テキスト&問題集 (よくわかるマスター)
具体的な勉強方法
毎日1~2時間の操作練習
- ExcelやWordを実際に操作しながら、市販のテキストに沿って練習を進めました。関数やデータ整理など、日常業務に役立つスキルに重点を置きました。
業務を意識した学習
- 復職後の業務を想定し、課題解決型の練習に取り組みました。例えば、実際の業務資料を参考にデータ整理やグラフ作成を行い、学んだスキルを実務でどのように活かせるかを考えました。
MOSの勉強は試験対策だけでなく、実務での効率化や正確性の向上にも繋がりました。
休職期間を有効活用するポイント
休職期間を充実したものにするためには、単にスキルアップに取り組むだけではなく、規則正しい生活や自分のペースを大切にすることが重要です。私が実践した方法を具体的にご紹介します。
休職期間を有効活用するポイント
スケジュールの立て方
朝の勉強時間を確保する
- 朝の時間を使って、毎日必ず勉強する習慣を作りました。
たとえば、午前10時から1時間はTOEICのリスニング、午後はMOSの実技練習といった形で計画を立てました。 - 朝のうちに重要なタスクをこなすことで、一日を効率よく過ごせるようになりました。
朝は最も生産性が上がる時間帯です。
朝、積極的に復職練習をするようにしていました。
週ごとの目標設定
- 大きな目標を細かく分けて、毎週クリアする目標を設定しました。
-TOEICの公式問題集を1セット解く(Part〇だけでも可)
-MOSではExcel関数を使った課題を1日2つ解く
といった具体的なタスクを設定 - 小さな目標を達成するたびに達成感を味わうことができ、モチベーションを維持する助けになりました。
勉強だけにこだわらない時間管理
リフレッシュの時間を意識する
- 散歩や軽い運動を毎日のスケジュールに取り入れる。
-勉強と勉強の間に15~30分ほど散歩をしたり、ヨガを行うことで気分転換を図りましょう。
-私はホットヨガに通っていました☀ - リフレッシュを挟むことで、次の勉強に取り組む際の集中力が高まります。
進捗を記録する
- 日記に毎日できたことを書く。
- 記録を振り返ることで、「これだけ進んだ」という実感を得られ、達成感が自信に繋がります。
「自分を追い詰めすぎないことが大事!」
勉強に集中しすぎて疲れを溜めないように、リフレッシュと休息を意識的に取り入れましょう。
休職期間を有効活用するには、勉強とリフレッシュをバランスよく組み合わせ、無理のないペースで続けることが大切です。
この期間を使ってスキルを磨くと同時に、規則正しい生活や達成感を得る習慣を作ることで、復職への自信が自然と湧いてくるはずです。
もちろん私も毎日こんなに勉強できたわけではありません。
全く何もしない日もありました。大切なのは自分のペースで進めることです。そして少しでも進歩を感じること、これがカギです!
スキルアップが復職とキャリアに与えた影響
休職期間中に取り組んだTOEICとMOSの勉強は、復職準備としてだけでなく、その後のキャリアアップにも大きな影響を与えました。私の具体的な経験を2つの観点からご紹介します。
- 復職準備としての効果
- キャリアアップへの効果
復職準備としての効果
勉強を通じた学習習慣が、復職後の業務リズムに自然と繋がりました。復職当初は無理をしないよう、勤務時間を段階的に増やしていきました。
復職時のステップ
- 午前だけの勤務からスタートし、徐々に5時間勤務、最終的には終日勤務へと慣らしていきました。
- この段階的な復職プロセスに、勉強を通じて身につけた集中力やタイムマネジメント能力が大いに役立ちました。
勉強期間中に取り組んだスケジュール管理やタスクの優先順位付けは、復職後の業務でもそのまま活用でき、スムーズに仕事に戻ることができました。
無事に復職を達成したときの達成感は、次のキャリアステップを考えるきっかけにもなりました。
キャリアアップへの効果
復職後1年3か月で転職する際、TOEICやMOSの資格が大きな武器となりました。
TOEICスコアの評価
- TOEIC905点が転職時に高く評価され、英語力を必要とするポジションに応募することができました。
- この成果が年収300万円アップのオファーに繋がり、自分の市場価値を実感する大きな要因となりました。
MOSによる実務評価
- MOSが採用時の評価につながったかは正直分かりませんが、実務では役立っています。
- 何かエクセルで困ったことがあると私に問い合わせがくるようになり、社内でのプレゼンス向上に貢献しました。
これらのスキルアップの取り組みが、結果として復職後のキャリアアップを後押ししてくれたと実感しています。
休職期間中にTOEICとMOSに取り組んだことは、私の復職とキャリア形成の基盤となりました。最初は小さな目標から始めたスキルアップが、自信を回復させ、結果的に転職成功や収入アップという形で大きな成果をもたらしてくれました。
スキルを身につけるだけでなく、それを実務や転職活動にどう活かすかを考えながら行動することが、未来を切り開く鍵になると実感しました。
これからキャリアブレイクや休職を考える人へのアドバイス
休職期間を復職練習として活用することで、生活リズムを整えながらスキルアップを実現できます。規則正しい生活を送りつつ、目標に向けた努力を続けることで、小さな成功体験を積み重ねることができます。
この「できた」という感覚は、復職への不安を和らげ、自信を回復させる大きな力となります。
私自身、TOEICやMOSの勉強を通じて「スコアが上がった」「資格を取得した」といった具体的な成果を得ることで、復職後も前向きに仕事に取り組むことができました。
スキルアップは自分の未来を切り開く第一歩です。ぜひ、自分に合った目標を見つけて、行動を始めてみてください!